胃がんリスク層別化検査(ABC分類)では、抗Helicobacter pylori(Hp)抗体とペプシノゲン(PG)法がともに陰性であるA群は、一般的にはピロリ菌感染のない健康的な胃と判定されているが、既感染例や現感染例も一定の頻度は含まれており、いわゆる「偽A群」が存在する。血清抗Hp抗体測定は、「Eプレート栄研H.ピロリ抗体Ⅱ」(E-plate抗体)が頻用されているが、陰性高値(3.0-9.9U/ml)の場合は現感染例や既感染例が相当数含まれるため、判定時に注意が必要とされる。今回、和光純薬工業発売の血清HP抗体、ラテックス免疫比濁法を用いた「LタイプワコーH.ピロリ抗体・J」(Wako Lxt抗体)、および、化学発光酵素免疫測定法を用いた「スフィアライトH.ピロリ抗体・J」(Wako CLEIA抗体)の有用性について評価し、偽A群について検討したので報告する。