内視鏡精査間隔に根拠を示すデータはありません。
1980~95年に某職域で、逐年のバリウム検診と隔年に内視鏡検診を実施した結果、後者の方が胃がん死亡が少ないことから、ペプシノゲン法陽性者(C群)への内視鏡精査は2年に一度を標準とし、それよりリスクの少ないB群を3年に一度、ハイリスクのD群を1年に一度、と旧マニュアルにおいて暫定的に決めましたが、今回の改定版では、この内視鏡実施間隔の推奨はなくなりました。
各群の内視鏡精査実施間隔は、担当医の判断を優先してください。
成人のABC分類は原則として変化しません。Hp持続感染が4歳以下で成立するからです。
ただし萎縮性胃炎の進展でB→Cとなることはありますが、有リスク群のなかでの変化なので、それほど問題はない、と考えます。内視鏡検査対象からはずすA群については、問診をしっかりおこなって、除菌既往のある方はE群として、有リスク扱いにしてください。
また、カットオフ診断なので、カットオフ値近傍では、再検によってAがD、DがAになることがあります。したがってカットオフ近傍でAの方はABC検診を再検する、他のピロリ菌感染診断を追加する、初回のみ内視鏡検査を実施し、萎縮のない(ピロリ菌感染既往のない)ことを確認の上、A群として以降の内視鏡対象からはずす、などの対応がよいと思いますが、どのラインを近傍ととるかが、また問題になります。いまのところPGⅠ/Ⅱ比3~4は、ピロリ菌感染既往の可能性が高いので注意が必要です。