タコいぼびらんとピロリ菌感染性胃潰瘍は、病理学的に異なります。タコいぼびらんは、経過観察していても胃潰瘍になりませんので、胃潰瘍の前駆病変ではありません。ただし、ピロリ菌感染性胃潰瘍も発生初期にはびらんの時期があると思います。しかし、ピロリ菌感染がないびらんには炎症細胞の浸潤がないか軽度で、ピロリ菌感染のあるびらんには炎症性細胞浸潤が強くあります。前者がいわゆる「びらん性胃炎」で、後者が「ピロリ菌感染性胃潰瘍の前駆病変かもしれないびらん」です。