極めて効率的なリスク層別化法であるが、HP 除菌例の増加による偽A群の増加の流れは避けられず、今後はABC検診法を進化させた検診法の開発を模索する必要がある。近年、AIの消化器内視鏡分野への発展は目覚ましく、胃がん診療においても様々な検討が開始されている。13,584枚の胃がん内視鏡画像を用いて、畳み込みニューラルネットワークによる深層学習で開発されたAIは、2,296枚のテスト内視鏡画像のすべてを47秒(1枚あたり0.02秒)で診断し、胃がん診断の陽性反応的中度30.6%、感度92.2%であったことが報告されている。・・・内視鏡検査においては、リアルタイムに内視鏡画面上にがんが疑われるところをアノテーションしてもらうAIが活躍し、がんの存在診断をアシストしてくれるものと思われる。