胃がんリスク層別化検査に年齢制限はありませんが、成人が職域の一般検診や特定検診の採血検査と同時に実施するとよいでしょう。採血検査ですから乳幼児には勧めません。未成年は、ピロリ菌が陽性でも、まだ胃粘膜萎縮が進んでいることが少なく胃がんの可能性は低いので、ピロリ菌検査のみ実施し、陽性の場合、内視鏡検査や除菌治療を勧めます。高齢者(特に後期高齢者世代)はピロリ菌感染率が高く、加齢によりピロリ菌抗体が陰性化している場合があるので、胃がんリスク層別化検査だけでは不十分です。A群でも一度は内視鏡検査を実施し、画像所見でピロリ菌感染の有無や既往・胃粘膜萎縮を判断するとよいでしょう。