最近までは、EIA法(測定時間70分、専用の測定機器が必要)が主流でした。しかし、現在では、ラテックス法(測定時間10分、汎用機器で他検査項目と同時に測定可能で簡便であり、安価でもある)が普及し、主流となっています。当NPOでは、これまでは、EIA法であるEプレート❛栄研❜H.ピロリ抗体Ⅱを推奨し、ラテックス法使用の是非は不明としてきましたが、当NPO法人を中心とした高崎市医師会、がん研有明病院検診センター、亀田総合病院、日本健康増進財団、および、青山内科クリニック(胃大腸内視鏡/IBD)などの検討結果、そして、ヘリコバクター学会「胃がんリスク評価に資する抗体法適正化委員会」の報告などもあり、総合的に判断した結果、令和元年(2019年)6月より、富士フイルム和光純薬(株)のラテックス法Lタイプワコー H.ピロリ抗体・J(添付文書基準値:4)、デンカ生研(株)のH.ピロリーラテックス「生研」(添付文書基準値:10)の2種に関しては、使用でき、これを推奨することにしました(Gastro-Health Now 58号を参照)。 今後は、検(健)診などで、リスク層別化検査として使用する場合は、6種類のキットがある中で、EIA法なのかラテックス法なのか、3社のどのキットなのか、確認が必要です。(残念ながら、現在、検査会社に外注した場合、検査結果に使用キット名は掲載されておりません)