市販されている一般の胃腸薬による影響は受けません。医療機関で処方されるPPI(プロトンポンプ阻害薬;タケプロン、オメプラール、パリエット、ネキシウム)およびタケキャブなどには影響を受けるので、服用している場合は胃がんリスク層別化検査の対象外です。PPIは服用中止後6~12か月でも、影響があるという報告もあります。胃がんリスク層別化検査では、休薬2か月以上が望ましいでしょう。 集団検診では、PPIの服用状況などを必ず問診で確認し、服用中、もしくは休薬から2か月未満の数値に関しては参考値として、再検の機会を設けることがあります。ただし、PPI服用歴などがあり、上部消化管疾患の管理下にある場合は、処方医と相談するという対応で、胃がんリスク層別化検査の対象からはずしてもよいと思います。